旅生活を終えて 一地点の選択
今年頭、移動続きの生活を終わりにして実家でゆっくり過ごしながら、考えた。
好きな仕事は何だろうか?
体裁がいいとか親が喜ぶからとかではなく、本当に自分がやりたいのは何だろうか?
その時点でのベストな答えは、「ゲストハウスで働くこと」だった。規模の小さい宿というのがポイントだ。
周辺で働けるところを探した。近くでの募集が2ヶ所あったが、より自分に合っているであろう方を選んで応募した。
メールで履歴書を送り1週間ほどして、「一度来てください。」と面接の連絡をいただき、数日後に宿へ向かった。
ゲストハウスのホームページから感じの良い所だろうとは思っていたが、予想通りオーナーも温厚でリラックスして話をさせてくれた。
そして驚いたことに、同じ大学、さらに同じ学科の先輩だということも分かった。
結局1時間くらい話をし、失礼した。(面接にしては長い。)
それから、私は、ぐるぐる考え、どうも引っ掛かっていた。自分の直感の感想と頭で考えることは、違っていて、どうしたものか吟味していた。「なんか違うな・・・」「宿の雰囲気もオーナーもいいけれど。」
自分に正直に生きることは、胸が痛む時もある。
誰かを残念がらせることも、善い人間にならもっと心が広いはずだと思うこともある。
正直に選択したところで、後から「正解だった。」と気持ちよく安堵できるものでもない。
(でも自分で選んで進んでいくもの。)
私は、応募を取り下げさせてもらった。
その後も選択と決断、行動が続き、今は"自然に囲まれた環境で生活をする"というもう一つの目標を叶えたところにいる。
人生のストーリーは生まれてくる時点で既に大まかには決まっている、と聞いたことがあります。その物語の細かいところは、あみだくじのようにここは右、ここはまっすぐ、という風に選び進んでいくことで決まっていくそうです。
「大体のところで自分らしい道を進めていればOK」と、自分にゴーサインを出している。
次のステップも、感じつつ考えつつ、どんな展開になるか、楽しんで進んでみよう。
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