山村での身の丈に合った暮らし
山村に住むことにしたのには、自然豊かな場所で暮らしたいという以外にも理由がありました。
これまで、無農薬野菜を作りそれを使って料理し宿泊のお客さんに提供する人や、自分で一から林を開墾し畑にして無農薬野菜を作る人、そういった人たちのところに行き彼らの生活を見させてもらいました。
「すごい」とあこがれるような人、多数派ではない、成し遂げている人を見てきたのです。
が、自分が地に足を着けて生きようと思った時、そういう人たちを見たことは参考にはなれど自分の成果にはならず、
私は私で自分の身の丈に合った場所に居る必要があると思ったのです。
当たり前のことなのですが・・
周りの影響を受けやすく、自分の軸を見失いがちな者としては、大きな転換だったかもしれません。
山村に来て、集落の人と関わる。
“普通”の人に囲まれている、特別ではない自分。
(本当は、みんな特別で、みんな特別ではないのかも。)
野菜を作っていることは特別ではないし、
山や里の実り(春なら山菜とか秋なら栗とか)をいただくことも普通の事、
人が親切なのも珍しいことではない。
でもそれができる、あることはありがたいこと。
大いに感謝して、味わって。
・・でも、そのままではやっぱり終われない。(笑)
焦らず、次のステップについて考えよう。
[夕やけで染まる山]